NHK「100分de名著」で『ハイジ』に再会
私は毎週楽しみにしているテレビ番組が1つある。
それはNHK Eテレの「100分de名著」。
古今東西の名著1冊を 1回25分、 4週に渡って指南役の先生とともに読み解いていく番組だ。
その番組で今月取り上げられたのがアルプスの少女ハイジ。
アルプスの少女ハイジと言えば、私がまだ幼かった頃、とても楽しみにしていたテレビアニメだ。
おじいさんの家の藁で作ったふかふかのベッドや、そこから見える星空、クララのお屋敷で食べた柔らかな白パンなど、アニメを見てからもう何十年も経っているのに未だに印象に残っている。
なぜだろう?
もしかすると、私はアニメを見ながら、藁のふかふかなベッドの感触を味わっていたのかもしれない。
そして、そのベッドから満天の星空を見上げてみた気分になっていたのかもしれない。
白くてふわふわなパンをほおばっていたのかもしれない。
触覚や視覚、味覚をアニメを通して使っていたから、未だに覚えているのではないかと思っている。
そんなアニメの「アルプスの少女ハイジ」は、実は原作と違う場面も多々あるのだそうだ。
例えば、アニメではクララが立つ練習をしてから実際に歩くまではかなり時間がかかったけれど、原作では立つ練習をしたその日に歩けてしまうのだそうだ。
また、夢遊病にかかったハイジに故郷へ帰るように勧めたお医者様が、原作では影の主役ともいえるほど活躍するのだとか。
今月の「100分de名著」で久しぶりにハイジに再会できた。
これから原作を読んでみたいと思う。
原作を読んで、どこに惹かれるのか、今から楽しみだ。