視点を変えて見てみよう

日々のありふれたできごとを、ちょっと違う視点から見るのが大好きな二児の母の日記

子どもが高価なおもちゃに落書きしたらどうする?

小さな子どもはお絵かきが大好き。

でも…

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こんなふうに積み木に直接落書きしたら、皆さんならどうしますか?

(ちなみにこの積み木は一箱数万円する高価なものです。)

 

この写真はわが家の積み木のほんの一部です。ほかにも落書きをしたものはたくさんあります。

 

落書きをしたのはかなり前のことなので、

もう詳しいことは覚えていないのですが、

「クレヨンやボールペンでかくと後で消せないから、

鉛筆でかきなさい。」とでも言ったのでしょう。

写真の落書きは鉛筆でかかれたものばかり。

 

今となっては、「あのころ、あんな遊びをしていたんだなあ…」と

懐かしい思い出になっていますが、

真新しい積み木に何の躊躇もなくクレヨンやボールペンで落書きされたときは

ただただビックリしたことを覚えています。

 

 新品の積み木に落書きをしているのに、

なんの罪悪感もためらいもないことに驚いたのです。

 

それでも、

わが家では積み木に落書きしてもよいことにしていました。

 

確かに高価ですぐに買い換えができないものに落書きをしてしまうのは、

良くないことでしょう。

 

例えば、家族みんなで使っているテーブルやタンスに落書きをされたら、

それはいけないことだと教えなければならないと思います。

 

でも、積み木は子どもに与えたものです。

子どもが遊ぶために与えたものです。

そんな積み木に落書きをするのは、本当にいけないことなのでしょうか?

 

実は、私がこのように考えるようになったのは、

子どもが通っているピアノの先生とのこんなやりとりがきっかけでした。

 

娘がピアノ教室に通い始めたばかりのことです。

先生から頂いた新しいテキストには可愛い動物の絵がたくさんありました。

娘は家に帰ってから早速、その動物たちにカラーペンで色をぬり始めました。

そこまではよかったのですが、

なんと、同じページにある楽譜の上にぐちゃぐちゃな線を引いてしまったのです。

しかもカラーペンで!

 

私は翌週のレッスン時、先生に

「楽譜に落書きしてしまって申し訳ございません。」

と謝りました。

ところが、先生は意外にも、

「いいんですよ。自分の(楽譜)だって思ってくれているってことですから。」

と優しく言ってくださいました。

 

ピアノを習い始めた今、

楽譜をきれいに扱うことよりも、

子どもがピアノに関心を持つことの方が大事だということを

先生は教えてくれたのだと思います。

 

そういえば私は

モノを大切にすることは、

そのモノをきれいなまま保持することだと思い込んでいました。

 

でも、ピアノの先生とのやりとりを通じて

モノを大切にすることは、

そのモノをとことん使いこなすことなのではないかと気づいたのです。

 

積み木も同じです。

きれいに保つよりも、とことん遊んでほしい。

どんどん創造して、集中して遊んでほしい。

そのほうがずっと大切だと思ったのです。

 

そんなこんなで落書きだらけのわが家の積み木。

実はその落書きが今ではちょっと邪魔なのだとか。

 

「きれいなものをつくりたいとき、落書きが邪魔になるから

落書きがかいてある面を隠さなくちゃならないんだよね。」

と小学4年生の息子が言っていました。

 

それも落書きをしたからこそ学べること…

だと思うことにします。

 

今から思えば、

積み木遊びをしているときは、

クレヨンやペンなどを手の届くところに置かないように

環境を整えればよかったと、ちょっぴり反省しています。