『いま、ここで輝く』を読んでみた
「イモニイ」というカリスマ教師のルポルタージュを読んでみた。
いま、ここで輝く。 ~超進学校を飛び出したカリスマ教師「イモニイ」と奇跡の教室
- 作者: おおたとしまさ
- 出版社/メーカー: エッセンシャル出版社
- 発売日: 2019/05/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
一度読んでモヤモヤしたから、二度読んでみた。
こんなにモヤモヤが残る本は久しぶりだ。
決して著者の文章のキレがないからではない。
むしろその逆だ。
この本を読んでいると、いろいろなことを考えさせられる。
「こどもをありのままを承認するって、できるのだろうか?」
「私の思い込みってなんだろう?」
「何がそんなにこどもたちを窮屈にさせているのだろう?」
でも、この本にはこれらの疑問に
ずばりとは答えてくれていない。
「すぐに正解をしりたい。」
そんな姿勢に「NO」を突き付けられる。
論理的に考え、手を動かし、間違え、
根拠を疑い、試行錯誤して、思い込みを
ひとつずつ捨て去ることで、
ひとは再び少しずつ自由になれる。
この本を読んでいると、考えずにはいられない。
モヤモヤが残っていいのだ。
なぜって、モヤモヤが残るからこそ自分で考えるからだ。
だから、この本を読んでモヤモヤが残るのは
著者の文章のキレが悪いからでは決してない。
むしろその逆なのだ。